贋作 罪と罰/野田秀樹・松たか子・古田新太

演劇

シアターBRAVA!で観劇

観てきました。やっぱりよかったです。

実はNODA MAPを見るのは初めてです。
テレビで「オイル」「走れメルス~少女の唇からはダイナマイト」を見て、この2作品で衝撃を受けたのです。今度こそ、劇場で見るぞ・・・と。
そして念願かなって「贋作 罪と罰」です。
(もちろん初演は見てません。)

やっぱり観にいってよかった。期待以上でした。
あの空気感。
あっという間の2時間半でした。
もう一度、見たい・・・。
舞台を客席が挟んでいて、正面がないようなレイアウト。
1階の10列目だったけれど、とても舞台が近く感じました。

客電がついたまま、芝居が始まります。
イントロ部分は、すっと客席は明るいままでした。
(12人の優しい日本人でも、同じような始まりでしたが、こちらはもっと長い。徹底して本編(?)に入るまで、明るいままでした。)

いろんな種類の椅子が菱形舞台の周囲に置いてあって、それが都度いろいろなものに見立てたセットになっていきます。
驚いたのは、出番が終わった役者さん達が舞台袖に帰らず、その周囲に座って次の場まで待機していたこと。不思議な空間です。

もう一つ驚いたのは、音。
その周囲で待機している役者さん自ら交代で、音響を担当しているのです。
扉が開く音の時は、そろばんみたいな道具で「ジャッ」。
扉を叩く音「ドンッドンッドンッ」、お金を落とす音「チャリーン」。
主役の松たか子さんまでやってました。

でも、全然気にならないんですよね。
現実の世界と、舞台上の世界が混ざらない。

舞台の上で、違う場所の話を同時進行する場面が出てくるのですが、頭の中で違う画が浮かんでる。ちゃんと正しいセットが見える(想像できる)のです。

私は元から、親切すぎるセットより想像型の簡易セットのほうが好きなので、個人的な好みということもあるのですが・・・。(^^;
英(はなぶさ)役の松たか子さんは、やっぱり凄いオーラでした。凛として、美しい・・・。(すっかりファン)
古田新太さんは当然ながら面白くてカッコイイ。
あんな早いセリフをテンポよくぽんぽんと。凄いなぁ・・・。

マギーさんが出てたのも嬉しかったです。

最後に。言わずと知れた「罪と罰」はドストエフスキーの小説。
私は自宅安静しなきゃいけなかった時に、ベッドの上で横になりながら一気に読みました。
まぁそんな状況だったのもあって、小説を思い出すと、重く苦しい記憶が蘇ります。
ただ、今回の舞台は原作?を知らなくても特に問題はないと思いました。
『贋作 罪と罰』、素晴らしい作品でした。

NODA MAP第11回公演『贋作 罪と罰』
シアターBRAVA!

《キャスト》
松 たか子
古田 新太
段田 安則
宇梶 剛士
美 波
野田 秀樹
マギー
右近 健一
小松 和重
村岡 希美
中村 まこと
進藤 健太郎

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