ドラマシティーにて観劇
とても良い席で見ることが出来ました。
前から4列目、通路側です。
席に着いた時には、少し前すぎて全体が見えにくいかなぁと心配だったのですが、全く問題ありませんでした。表情もよく見えたし、出演者がバンバン横を通るし、臨場感満点でした。
今回は、蜷川さんにはよくある高さを使った演出ではなかったし、セットの奥行きもそれほどなかったので、全体も把握することもできました。
蜷川幸雄シェイクスピア、オール・メールシリーズの一作品。
すべての登場人物を男性が演じます。
シェイクスピアの中でも短いお芝居で、幕間はなく2時間ほどの舞台でした。
けれど、主演の二人は見ているだけでも大変そう。早口で大量のセリフに激しい動き。ずっと出ずっぱり。
小栗旬さんを見るのは初めてでしたが、声がいいです。しかも、動きが機敏。パーッとマントを翻して駆けていくところなんて、すごく絵になっていました。二役なので双子の兄と弟を切り替えながら演じているのですが、白いマントの弟はちょっと落ち着いていて繊細な感じ。赤いマントの兄は豪快な感じ。はっきりしたキャラクター分けがあるわけでなく(むしろ性格的にも違わない二人という設定なのだと思う)けれど、違う二人に思えました。今度のタイタス・アンドロニカスも観に行く予定ですが、楽しみです。
それから、とっても魅力的だったのがエイドリアーナ役の内田滋さん!!
女役だったのですが、めちゃくちゃステキ!いや、設定上は「嫉妬に燃えて、キーっと怒る妻!」なのですが、笑えるし可愛いんですよ。
彼女(彼?)のおかげで、喜劇が成立していました。舞台の上では、決して綺麗じゃない、「怖い奥さん」という感じだったのに、パンフやサイトで確認するとキレイなのね(ちょっと意外)。ますます凄いなぁ。あの舞台では、求められている通りの女性になってました。
全体的に、明るくて楽しい舞台でした。
(出演者)小栗 旬、高橋 洋、内田 滋、月川 悠貴、鶴見 辰吾、吉田 鋼太郎、瑳川 哲朗、川辺久造、たかお鷹、原 康義、妹尾 正文、清家 栄一、飯田 邦博、山下 禎啓、高野 力哉、田村 真