『ロープ』野田マップ/宮沢りえ・藤原竜也

演劇

東京公演を観劇。

今回のお芝居は、ベトナム戦争(ソンミ村虐殺事件)をベースに、中東問題もあわせて見世物としての暴力と、リアルな暴力の境目は…
といった、割とストレートなテーマでした。

正直、中東問題はまだしも、ベトナム戦争のしかも虐殺事件についてまでは詳しく知りませんでした。

パンフレットを読んで、家に帰ってネットで色々調べてみました。

舞台の背景にあったのは、ソンミ村虐殺事件の犠牲者の名前だったんですね。
504人分。

戯曲の最後の方にあった、「聞いてるだけで吐きそうな台詞」の数々の、参照元のサイトです。

ソンミを振り返る「戦慄の朝」<a href=”http://www.jca.apc.org/~yyoffice/Son%20My/Part2.htm”>
http://www.jca.apc.org/~yyoffice/Son%20My/Part2.htm</a>

サイト全体を読むならこちら<a href=”http://www.jca.apc.org/~yyoffice/”>
http://www.jca.apc.org/~yyoffice/</a>
もう、本当に狂気の沙汰としか思えません。
だけど人間は極限状態になったら、何するかわかりません。
だって、実験で証明されてるんだもん。
ぇえと…「アイヒマン実験」だ。
中東問題として今一番関心をもたれているのはもちろんイラク問題だと思うんだけど、個人的に興味を持って、最近調べていたのがイスラエル・パレスチナ問題。

「分離壁」のニュースを読んでから。

だけど、中東問題って日本人にとって、すごく理解しづらい。

だって日本人は、ずっと日本に住んでるし。
難民になったことも移民になったこともないし。

今回のロープにも「ユダヤ人」が出てくる。
調べれば調べるほど、絡まった糸みたいに複雑な問題。

ドラマとか映画みたいに、もしくはプロレスみたいに
善人・悪人がはっきりしてれば簡単なのに。

実際は違うもんなぁ。

極論でいうと、テロリストですら善人なのか悪人なのかわからない。
(もちろん私はテロなんて絶対反対だけど)
何回も書いてるけど…

私のおじいちゃんは、戦死してます。
おばあちゃんは、めちゃくちゃ苦労しました。

戦争が、ちょっとだけ身近にあるような気がしてます。

役者さんごとの感想

宮沢りえさん
ちょっと声が掠れていて、大丈夫かな?って思ったけどすぐに気にならなくなりました。
やっぱり素質があるんだなぁ。
すごくピュアで、だけど力強くて。

藤原竜也さん
複雑な役どころ。でもすごく良かったです。
声が太くて良く通る。
最初は、現代っコ(?)みたいなイメージで狂気の軍人になって、ギリギリのところで人間としての正気を取り戻す…。
なんか、今回の舞台は舞台として観られなかったなぁ。

限りなくリアルに近い内容なんだもん…。

歴史を振り返っても、戦争のない時代に生まれてこれたのは奇跡的だなぁって思う。
ラッキーなだけなんじゃないかなぁって。

子供が成長する時代まで含めて考えると世界はあまりに平和でない可能性が高い。

温暖化、巨大地震、テロ、戦争…

今日の食事を心配しなければいけない日々が突然くるかもしれない。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*